春に伯母を見送った
今年は桜の開花が遅く,満開を過ぎた桜が残っていた
年齢を考えれば平均
病を得てリハビリ中なのは知っていた
車椅子で他の親戚の葬儀に現れたときは回復を感じられた
コロナで会わないうちに再発したらしい
詳しい事情は聞かなかったが,棺の中の顔を見てすぐに解った
一緒に覗き込んだ老親は相当ショックを受けていた
おそらく,点滴で生かされていたのだろう
体重が半分になったと故人の息子である従兄は言った
勤務先の後輩のご母堂が誤嚥性肺炎で救急搬送され意識が戻らないという
人工呼吸器で内蔵機能は回復したらしいが,意識戻らず
聞こえているらしく反応はあるとか
他人が口を出すことではない
病人の家族・親族が決めたというなら見守るのみ
しかし心の中で固く誓う
延命治療は一切しない
はじめたらやめられない
そう思いつつ,もう30年近く前の葬儀を思い出す
焼かれっちまったよ,とつぶやく伯母
焼かないで,と叫びそうな自分
その場になったら,どう思うのだろうか